時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

”政治主導”=”民主主義”ではない

 民主党政権の”政治主導”の実態が”小沢主導”であることが判明し、国民多数の失望を招いているようです。”政治主導”という言葉は、”官僚主導”への非難を込めた表現なのでしょうが、決して、民主主義や国民主導を意味しないと思うのです。

 何故ならば、”政治主導”を小沢流に解釈しますと、マニフェストにおける”ばらまき政策”の羅列や利益誘導を手段として、選挙に勝って与党の座に就けば、後は、数の力を頼みとして、何もしてもよい、ということになるからです。つまり、”政治主導”とは、官僚主義を排する論理であると同時に、国民の意向を無視して、独裁的な政治を行うことの宣言とも採れるのです。つまり、”政治主導”とは、官僚主義と民主主義の両者を同時に攻撃する言葉であるかもしれないのです。

 民主党政権では、国民の多数から反対の声の挙がっている法案を、可決させようと画策しているようです。民主主義を欠いた”政治主導”とは、共産主義の”党主導”に類似した、独裁のシステムに至るのではないでしょうか。

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