時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

河野談話

河野談話の問題8-河野談話と朝日記事の合作

河野談話の問題シリーズは、一先ずは、本日を最終回といたしますが、最後に指摘しておくべきことは、国際社会に流布された慰安婦像は、河野談話と朝日記事の合作であることです。 河野談話の策略とは、針小棒大によるイメージ操作であり、全くの虚偽ではない…

河野談話の問題7-慰安婦訴訟への言及

河野談話の最後は、「なお、本問題については、本邦において訴訟が提起されており、また、国際的にも関心が寄せられており、政府としても、今後とも、民間の研究を含め、十分に関心を払って参りたい。」という一文で締めくくられております。第7番目の問題…

河野談話の問題6-河野氏は日本国民を代表しているのか?

河野談話の第6番目の問題点は、河野氏が、あたかも日本国民を代表しているかのように談話を公表していることです。 先日の記事で指摘したように、第五段落の文章は、「われわれは…」で始まっております。河野談話の公表については、日本国民は、事前に何ら…

河野談話の問題5-”歴史の真実”?

河野談話の問題点の第5番目は、”歴史の真実”という言葉が使われていることです。 先の記事でも指摘したように、河野談話には、読者を拡大解釈や事実誤認に導く仕掛けが施されています。明確、かつ、具体的な数字や根拠を示すことなく、文章による印象操作の…

河野談話の問題4-朝鮮人女性の被害誇張

河野談話における次なる問題点は、朝鮮人女性の被害を意図的に誇張していることです。 河野談話の中断の部分(第3段落)は、朝鮮半島に関する記述に割さかれており、「なお、戦地に移送された慰安婦の出身地については、日本を別とすれば、朝鮮半島が大きな…

河野談話の問題3-慰安婦=奴隷のイメージ

河野談話に関する三番目の問題は、慰安婦の待遇について奴隷のイメージが刷り込まれるように意図していることです。 河野談話では、一通り概要を説明した後で、「また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった。」と付け足していま…

河野談話の問題2-拡大解釈の余地

河野談話を読んでみますと、文章作成の基本的な方針が、慰安婦に対する日本国の責任を強調することにあったことが伺えます。本日指摘する第二の問題点は、官憲の関わりについてです。 昨日に掲載した慰安婦募集に関する文章、「慰安婦の募集については、軍の…

河野談話の問題1-”数多くあり”の印象操作

慰安婦問題については、河野談話の作成過程の再検証や朝日新聞社の記事内容の否定により、ようやく事の真相が明らかにされつつあります。河野談話に対しても、修正や撤回を求める声が高まっておりますが、まずは、河野談話の文章の何処に事実とは異なる誤り…