時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

河野談話の問題8-河野談話と朝日記事の合作

 河野談話の問題シリーズは、一先ずは、本日を最終回といたしますが、最後に指摘しておくべきことは、国際社会に流布された慰安婦像は、河野談話と朝日記事の合作であることです。
 
 河野談話の策略とは、針小棒大によるイメージ操作であり、全くの虚偽ではないけれども、曖昧な表現に留めることで、日本国=戦争犯罪国家の構図が成立する余地を与えることにありました。そして、河野談話が、慰安婦像の骨格を描いたスケッチであるならば、立体像が結ばれるように、それに色を塗り、詳細を描き込んだのが、吉田証言を事実として報じた朝日新聞社の記事なのです。河野談話は、朝日記事を資料として作成されたものではない、と説明されていますが、実のところ、河野談話と朝日記事は、両者が揃うことで、一枚の絵となります。日本の軍人達が、嫌がる朝鮮人女性達を強引に戦場に連行してゆくという…。
 
 朝日記事が否定された以上、誤解を生む余地があまりに広い河野談話もまた、見直されて然るべきです。日本国の名誉回復のためには、慰安婦の真の姿こそ明らかにすべきと思うのです。
 
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