時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日中の元兵士が靖国神社に参拝する日は来るのか?

 本日の産経新聞の記事によりますと、第二次世界大戦インパール作戦で敵味方として戦った日英両国の元兵士、並びに、インド映画監督が、今月の24日に靖国神社に参拝するそうです。悲惨な過去を乗り越えて、未来に向けて友好の礎を築くために。
 
 日英・英印・日印関係は、一筋縄にはゆかない複雑な歴史が錯綜しており、未だに三国の中には、”許しがたき敵”と見なす国民も少なくありません。にもかかわらず、第二次世界大戦終結し、相互の関係が正常化した以上、国民の多くは、敵として憎しみ続けることの虚しさを理解しております。靖国神社への共同参拝は、一部の人々によるささやかなる試みかもしれませんが、それでも、和解というもののさわやかさを人々の心に吹き込むことになります。そしてそれは、女性閣僚の靖国神社参拝に激怒していると伝わる中韓に対する強力なメッセージともなるのではないでしょうか。
 
 中国では、日本軍の残虐性を国民に植え付けるための抗日映画が制作され、毎日のようにテレビで放映されているそうです。中国がすべきは、敵愾心を煽ることではなく、当時の日本兵の姿を、そして戦後の人生を、ドキュメンタリーであれ、インタヴューであれ、映像として国民に正直に伝えることではないかと思うのです。真に和解を望むのであれば…。
 
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