時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

田中文部科学大臣―懸念される教科書検定

 第三次野田内閣において、最も注目を集めたのは、田中真紀子議員の入閣であったようです。国内のみならず、中国の注目までも…。

 故田中角栄元首相が、日中友好の”井戸を掘った人”として、中国側から称えられていることを思い出しますと、内閣改造は中国向けであったのか、と推測されるぐらい、田中氏の入閣にはインパクトがあります。冷え切った日中関係の改善に向けた、民主党政権の中国に対するシグナルなのかもしれません。その一方で、親中派である田中氏の影響力の拡大は、日本国にとりましては、深刻な脅威ともなります。氏は、人事などで辣腕を振った過去がありますので、権力を濫用し、文部科学省親中派で固める可能性もあります。特に、日本国の教科書は、文部科学省による検定制度の下で出版されていますので、尖閣諸島問題や先の大戦等に関して、中国寄りの内容となるよう、何らかの圧力をかけるかもしれません。国会において、田中大臣に対して、こうした問題に対する見解を質問してみる必要がありそうです。

 世論の対中感情が悪化している中、野田首相は、中国配慮を優先したみなされ、内閣や民主党の支持率はさらに低下することが予測されます。中国の戦略とは、相手国の内部から切り崩しを図ることなのですから。

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