時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

韓国は親中派に-朴次期大統領と田中真紀子氏

 来月25日に韓国大統領に就任予定の朴槿恵氏。韓国では、初めての女性大統領が誕生することになりますが、大統領選挙の当選直後、親近感を覚える日本国の政治家として、田中真紀子氏の名前を挙げていました。

 この発言、当初は、田中真紀子氏の父である角栄氏が、日本国の首相を務めたことから、2世議員同士、しかも、父娘の組み合わせであるため、特に親近感を感じたものと理解されていました。しかしながら、最近の報道によりますと、朴氏と田中氏には、別の共通点があるようにも思えるのです。それは、親中派である、ということです。父親の朴正煕大統領は、最初こそ、反共親米を掲げてクーデタを起こし、ベトナム戦争にも出兵しますが、同戦争でアメリカの敗色が濃くなると、次第に距離を置くようになります。後には、アメリカと対立する場面も少なくなかったそうです。田中角栄氏もまた、アメリカとの関係は良好とは言えず、親中派の政治家として失脚しました。親の世代を比較しても、両者には、共通点が多いのです。

 朴氏が、田中真紀子氏の名を挙げたことには、韓国が、政権発足後、中国に接近することを示すシグナルとも受け取れます。韓国という国が、常に強い方になびき、同盟国への背信をも厭わない国柄であることを考えますと、手のひら返しの中韓接近は、あり得るのではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>