時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

中韓は不条理な世界に生きている

 中国や韓国といった大陸諸国は、法よりも、人情や人脈がものを言う社会であり、法を鬱陶しい束縛と見なす人々にとりましては、羨ましい限りかもしれません。しかしながら、法なき社会は、人々が、自由に伸び伸びと生きることができる理想社会なのでしょうか。

 法が存在しない、あるいは、それを破ることに寛容な社会では、どのような行動をとっても罰せられることはないのですから、ある意味、自由な社会のように見えます。しかしながら、中国や韓国の社会に対して、こうした好ましい評価はあまり耳にしません。むしろ、法ではない、人による束縛の強さを感じさえるニュースが後を断たないのです。厳しい上下関係の序列、暴力による強制、身内びいきによる他者の排斥、人権無視の犯罪の横行などなど…。法の不在を埋め合わせているものは、私的な感情であったり、暴力であったりするのですから、人が支配する社会は、まことに不条理な世界と言わざるを得ないのです。

 中国も韓国も、遵法精神の欠如が国際的な摩擦の原因となっていますが、自らが、不条理な世界の住人であるとする自覚がない限り、この状態は、なかなか改善されないのではないかと思うのです。反日教育よりも、両国が熱心に取り組むべきは、法の支配の意義とそれを支える遵法精神ではないでしょうか。

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