時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

大津いじめ事件と尼崎事件―無法地帯問題

 兵庫県尼崎市で発生した殺人事件は、その想像を絶する手口や犯人の異常さから、マスコミをはじめ、国民の注目を集めることになりました。そしてこの事件、どこか、滋賀県大津市で起きた中2生徒のいじめ事件と、問題の構図が似通っていると思うのです。

 第一の共通点は、閉鎖的な集団の内部で、救いのない恐怖支配が行われていたことです。主犯格とされる人物は、他者の命を粗末に扱い、死に至らしめても、反省するどころか、巻き上げた金銭を自らの楽しみに費やしていたそうです。そこには、平然とした残酷さと無慈悲さがあります(残忍さに対する無感覚…)。第二の共通点は、周囲の人々もまた、犯人達に怖れ慄き、誰も、被害者を助けようとはしなかったことです。警察さえも、介入に尻込みしたのですから、もはや、無法地帯と化していたといっても過言ではありません。そして、第三に、これらの事件には、在日韓国・朝鮮人、並びに、同和問題が絡んでいることも共通しています。弱者ではなく、強者の立場で・・・。戦後の人権教育とは、一体、何であったのか、考えさせられます。

 日本各地に無法地帯が出現し、犯罪が見過ごされていることは、放置できない問題です。日本国政府は、これ以上、こうした事件が発生しないよう、問題のある地域に対して、警察力の強化に努めるべきではないかと思うのです。

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