時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

橋下氏vs.週刊朝日事件―血縁無関係論は偽善?

 週刊朝日は、血脈を以って橋下氏の人格を凶暴であると決めつける記事を掲載したことが、問題となっております。この件に関しては、週刊朝日は謝罪の上、掲載を中止するそうですが、識者やマスコミも、大方、週刊朝日側を非難しています。性格がDNAを通して遺伝すると決めつけることは、差別に当たると。

 親や親族が犯罪者であったとしても、本人には、法的な責任はないことは言うまでもなく、公民権が停止されるわけでもありません。この点においては、橋下氏には、全く罪はないのです。その一方で、誰もが、朝日新聞社週刊朝日は関係があると考えるように、親子や親族関係については、一般的には、何らかの影響関係があると想定するものです。社会で活躍された著名人に対して、マスコミは、喜々として親や親族を探して取材したり、育った家庭環境を知るためにインヴューを申し入れたりしています。一般社会でも、”子は親を映す鏡”は、よく使われる言葉でもあります。ところが、マイナス情報となりますと、親子間の影響を想定すること自体が、まるで、差別行為のようなニュアンスとなってしまうのです。科学的にも、性格は遺伝するという研究もあり、絶対に遺伝しない、と言い切る方が、非科学的な態度ともなるのですが…。現状では、性格は、遺伝することもあれば、しないこともある、としか言えないのではないかと思うのです。

 ”鳶が鷹を生む”という言葉があるように、親子が全く似ていないこともありますが、DNAは無関係と断言する態度には、どこか偽善の香りが漂います。現実には、日本国内には、血縁で固く結束している同和団体もあれば、在日韓国・朝鮮人団体も存在し、弱者ではなく、暴力を背景に強者となっています(尼崎事件の背景にもこれらの諸団体の影が…)。こうした現状に鑑みますと、血族など関係ない、という擁護論は、こうした団体が身内から犯罪者を出すことに対する反省の機会を逸しさせ、不用意に庇っててしまうことになるのではないかと思うのです。

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