時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

歴史は繰り返す?―韓国二元外交の破綻

 韓国政府は、対北朝鮮に関しては日米との連携を維持しつつ、領土問題については中露と手を組むことで、自国の利益を最大化しようと目論んでいるようです。しかしながら、こうした二元外交は、結局、自らを滅ぼすことになるのではないでしょうか。

 朝鮮半島では、しばしば、二元外交が破綻する歴史が繰り返されています。古くは、3世紀前半に、半島で独立政権を樹立していた公孫氏が、魏と呉の両者に対して二元外交を行ったことから、両者からの信頼を失い、魏の司馬氏によって滅ぼされています。近代にあっては、日本国とロシアの狭間にあって、どちらつかずの態度で両国を彷徨っていたところ、結局、日本国に併合されることになりました。そして今日、韓国は、再び、両陣営の間で、二元外交を操ろうとしているのです。

 両者から利益を得ようということなのでしょうが、この政策、”こうもり”政策ですので、いつ寝返るかもわからない”危ない味方”として、どちら側からも危険視されます。少なくとも、竹島問題や”慰安婦問題”などで攻撃的な態度をとった以上、日本からの信頼は、既に失われてしまったのではないでしょうか。

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