時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ips臨床虚偽事件の闇

 山中教授のノーベル賞受賞に日本列島が祝福の声で湧く中、森口尚史と名乗る日本人研究者が、ips細胞移植の臨床実験に成功したとするニュースが、読売新聞の一面を飾ったそうです。事実であれば、こちらも快挙なそうなのですが、虚偽の疑いが濃厚と報じられています。

 それにしましても、この事件、謎が謎を読んでいます。森口氏は、マスコミのインタヴューにも応じており、確かに実在する人物なのですが、経歴を含めて謎に満ちています。25歳という年齢で東京医科歯科大学の看護科に入学したらしく、医師の免許はないそうです。その後は、東大、ハーバード大学マサチューセッツ総合などで研究を行っていたとされていますが、華麗な経歴は、虚実が入り混じったおり、どこまでが事実でどこまで虚偽であるのか、判然としません(25歳以前の半生も…)。しかも、パスポートの提示を拒絶したり、風貌が日本人らしくないなど、国籍を含めて、人物像がはっきりしないのです。極めて怪しげな人物でありながらも、大新聞の一面に掲載されたのですから、何らかのコネクションがあった可能性もあります。マスコミは、氏の情報を掴んでいながら、報じていないともされており、氏の背景には、闇を感じさせるのです。

 事実は小説よりも奇なりとも申しますが、研究費を狙った単なる捏造事件なのか、個人的な功名心による売名行為なのか、日本人のノーベル賞受賞に対する嫌がらせなのか、それとも、国際的な陰謀が隠されているのか(例えば、中国や北朝鮮…の高官の心臓疾患の治療法開発の密命を受けていたとか…)、何れが真相なのでしょうか。この事件を辿ってゆきますと、想像を越える事実が明らかになるような予感がするのです。

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