時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

太陽光発電はエコではなくエゴでは

 ここ数日の間、孫氏のメガ・ソーラープロジェクト、地方自治体の太陽光発電推進策、首相の太陽光発電パネル1000万戸設置構想と、唖然とさせられた政策について書いてきました。特に太陽光発電に反対する理由は、エコではなく、むしろ、エゴなのではないかと思うからです。

 ネット上のブログなどを読んでおりますと、”太陽光発電を自宅に設置すると、こんなにお得ですよ”と読者に購入を薦める記事を目にします。しかしながら、こうした人々は、自然エネルギーであれば、如何に利己的な政策でも許されると考えているようなのです。以前にも指摘しましたように、太陽光発電は、普及すればするほど、電力料金が上がる上に、設置のための公的補助金も増加しますので、購入していない人々の負担が比例的に重くなります。しかも、発電設備は高額ですので、家計に余裕のない低所得の家庭では設置は困難です。電力料金や電力供給の不安定化がもたらす産業へのマイナス影響を考慮すれば、太陽光発電の普及による他者への負の転化は、測りしれません。

 こうした負のスパイラルを知れば、しばし考え込むのが普通なのではないかと思うのです。エゴイストの推進するエコには、どうしても納得できないのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>