時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

菅首相と韓流の共通点―圧迫感と閉塞感

 テレビ局の”韓流”ごり押しに対する批判は、ネット上では、ついにスポンサー企業の不買運動にまで発展しているそうです。社会現象化した感がありますが、この不満の爆発、菅首相がもたらしている圧迫感も原因しているのではないかと思うのです。

 この事件がこれほど大事になった背景には、”見たくないものを見せられる”ことに対する、本能的な拒否反応があると考えられます。”韓流”批判に多くの人々が同調したのも、日頃から鬱積していた不満や違和感が、俳優さんの発言を切っ掛けに、共感として意識の表層に上ったからにほかなりません(一部には、韓流の熱狂的なファンがいるそうですが・・・)。そうしてそれは、菅首相に対する国民の不満とも共通しているのです。”辞めてほしいのに辞めない”首相に対する国民のもどかしさは、押し付け韓流と同様の行き場のない圧迫感や閉塞感を国民に与えているのです。

 テレビ局の韓流ごり押しを止めさせる手段として、視聴者は、スポンサー企業の不売運動という手段を選択して、この圧迫感をはねのけようとしました。菅首相を辞めさせる国民の手段は、今のところ、政権に対する不支持しかありませんが、国民の声を無視しますと、政治家であれ、マスコミであれ、また、企業であれ、国民の抵抗と反発を受けることを、忘れてはならないと思うのです。

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