慰安婦問題－国際社会の判定は如何に？
先日、国連女子差別撤廃委員会において、日本国政府は、質問に答える形で、”慰安婦の強制連行を裏付ける資料はなかった…”との説明をいたしました。この答弁、事実を述べたに過ぎないのですが、韓国側は、強制連行は、”国際社会が既に判定している”として反発しております。
しかしながら、韓国の言い分は、国際社会において通用するのでしょうか。仮に、今般の委員会での日本側の発言について、少なくともこれまでのところ、中国と韓国以外の国から反論や批判の声があったとする報道はありません。その理由は、各国とも、慰安婦問題について日本の言い分について調査をしてみたのではないかと推測するのです。アメリカは、政府の報告書や史料が残されていますので、その必要はありませんが、他の諸国も、日本軍が朝鮮女性達を強制連行した証拠がないことに気が付いたのではないかと思うのです。あるいは、これまで無視してきた日本語の資料を翻訳して詳細に分析した結果、同様の結論に達したのかもしれません。何れにしても、かつて、各国で慰安婦非難決議が相次いで成立した頃と比較しますと、国際社会全般の反応は遥かに静かなのです。
韓国は、国際社会の判定は既に下されたと見なしているようですが、果たして、この認識のままで大丈夫なのでしょうか。韓国は、国際社会の事実に基づく”最終判定”こそ、怖れるべきではないかと思うのです。
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