時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

慰安婦虐殺説はあり得ない理由-日本国の精神性を理解していない韓国

 韓国で制作された”鬼郷”なるタイトルの映画は、日本軍による朝鮮人慰安婦大量虐殺を、あたかも実話の如くに喧伝しているそうです。しかしながら、先日のブログ記事でも指摘したましたように、日本軍には、動機や理由が無いことに加えて、もう一つ、当時の日本国の精神性からしてあり得ないのではないかと思うのです。

 先の大戦では、国民を鼓舞するために、”欲しがりません勝つまでは”や”一億玉砕”といった標語が造られました。これらの標語は、国民に忍耐と覚悟を促すものであり、国が敗れる最後の時には、”玉砕”、即ち、国民諸共国と運命を共にすることを良しとしたのです。特攻隊に象徴されるように、日本軍においても自己犠牲の精神は賞揚されており、武士道にも発する日本国の精神性を表わしています。こうした日本国の精神性からしますと、敗戦の混乱時にあって、日本軍が、他者、即ち、証拠隠滅のために慰安婦達を虐殺して自らは生き延びようとする行動をとったとは考えられません。他者の殺害ではなく、自己の命を絶つべきか、自決を逡巡したのではないでしょうか。

 韓国の人々は、一衣帯水の隣国でありながら、日本国の精神性を理解していないのではないでしょうか。そうであるからこそ、”鬼郷”のような荒唐無稽のストーリを描けるのではないかと思うのです。

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