時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

近代戦争を理解していない中韓

 先の大戦の犠牲者については、中国は、3000万人という法外な数を臆面もなく挙げ、韓国もまた、数十万人が慰安婦や徴用工として殺害されたと主張しております。何故、中国や韓国が、こうも膨大な数を挙げるのかと申しますと、その一因は、両国とも、近代戦争を理解していないからなのではないでしょうか。

 中国や韓国の歴史を振り返りますと、戦争や内乱の度に、大虐殺が発生しております。特に、都が落ちる時には阿鼻叫喚のちまたと化し、虐殺のみならず、奴隷化のための拉致や暴徒化した市民による略奪も起きているのです。こうした歴史は、両国において戦争=虐殺というイメージを染み付かせ、先の戦争でも、日本軍が同様の虐殺行為を行ったとするプロパガンダが信じられやすい土壌となっております。

 しかしながら、現実には、当時の日本軍は近代戦争を戦ったのであり、明治以降、国際社会の一員として国際法の遵守にも努めてきました。近代戦争では、軍事戦略からしますと、一般市民の無差別虐殺など論外であり、全く無駄な行為でもありました。何故ならば、戦う相手はあくまでも軍隊であり、限られた武器弾薬を戦争=軍に対する攻撃に集中させる必要があったからです。

 日本軍には、一般市民や慰安婦を大量虐殺する動機や理由がないのですから、両国の主張は、自らの凄惨な歴史を、その法外な数字に投影させた虚構に過ぎないのではないでしょうか(ベトナム戦争での韓国軍の行動からも伺える…)。中韓両国は、”歴史認識”のみならず、”時代認識”をも誤っていると思うのです。

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