時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

熊本地震-被災者の方にも物資配布を手伝ってもらっては

 今月14日から発生している熊本地震の特徴は、震源地が活断層に沿って移動するために、収束時期をなかなか掴めないところにあります。とりわけ、最初に震度7を記録した地震の後に、本震とされるマグニチュード7.3の地震が発生し、安心して自宅に戻った方々が被害に遭われたことから、避難所や車内で過ごされている方々が少なくありません。

 このため、自宅外に避難者数が20万人に迫り、食料といった生活物資の配布が追い付いておりません。食料を受け取るのに2時間も待たねばならない状況では、被災者の健康状態も心配されます。この件に関して、テレビの中継では、自治体の責任者の方?が、物資は届いているものの、人手不足のために配布が遅れていると説明しておりました。つまり、末端での作業で、物資の配布が滞っているらしいのです。高齢者の方は無理としても、避難状態にあるとはいえ、若年や壮年層を中心に動ける人も少なくないはずです。ここは、地方自治体の側も、被災者の方々に声をかけ、物資の配布を手伝ってもらってはどうでしょうか。

 幸いにして、熊本地震の場合には、地震活動が一先ず落ち着けば、避難されている方々の多くも帰宅することができます。それまでの間、政府も、地方自治体も、国民も、皆が協力して、危機を乗り切るべきではないかと思うのです。

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