時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

マスコミが報じる自民圧勝予測―低投票率の心配

 参議院選挙に関するマスコミの報道ぶりは、自民党圧勝、ということで、既に結果が決まっているかのようです。こうした報道が続きますと、国民の選挙に対する関心は、薄らいで行きそうです。

 国民の関心の低下は、組織票だよりの政党にとりましては、願ってもないことです。先の東京都議会選挙では、共産党が大幅に議席を伸ばましたし、公明党といった特定の支持母体を持つ政党も、手堅く議席を固めています。共産党の躍進には、民主党票が共産党に流れたこともあるのでしょうが、投票率の低さも、大いに選挙結果に影響しています。選挙結果の議席配分を見ますと、必ずしも有権者の実態を反映しているわけではなく、組織票を持つ政党ほど、有利な結果を得ているのです。

 民主党による政権交代が起きた衆議院選挙では、マスコミは、こぞって民主党支持の大キャンペーンを展開しましたが、今度は、選挙に対する国民の関心低下を図ることで、間接的に野党を支援しているようにも見えます。マスコミが持ち上げているときほど、危ない時もないように思えるのです。

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