時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

憲法第9条改正で日本国は平和に貢献する

 憲法第9条の改正問題が持ち上がるたびに、左翼勢力は、”戦前の軍国主義に戻るのか”とか、”再び侵略戦争を始めるのか”と声を荒げます。こうした人々には、どのような根拠があって、9条改正が平和に反すると決めつけているのでしょうか。

 21世紀を迎えた今日、第二次世界大戦当時の国際社会とは様変わりしています。とりわけ、国際法の整備が進んだことで、主権平等や民族自決が原則として確立すると共に、武力行使に対しても制約が課せられるようになりました。どの国も、今では、他国の主権、領域、国民を損ねる、いわゆる”侵略戦争”を、合法的な戦争として遂行することはできません。それでも他国を侵略しようとする国があれば、それは、無法国家であり、国際社会の”敵”でもあります。そして、不幸にして、我が国の周辺には、中国、韓国、北朝鮮という無法国家が顔を揃えているのです。明治以来、我が国は、国際法を尊重してきたのですから、憲法第9条を改正したとしても、民主主義が制度化されている以上、軍国主義国家に豹変したり、侵略戦争を開始するとは、到底考えられません。日本国民が、平和を望まないわけはないのですから。

 今日、国際社会に必要とされているのは、平和への脅威となっている暴力主義的な無法国家を抑え込むための、正当なる軍事力です。平和憲法よりも、実質的な平和こそ目指すべきであり、憲法第9条の改正は、日本国と国民を守るとともに、国際の安全と平和にも貢献するのではないかと思うのです。

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