時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

朝鮮半島の歴史捏造の伝統-北朝鮮の戦勝記念

 本日は、朝鮮戦争の休戦協定が成立してから60年を迎える記念日なそうです。休戦協定は祝うべき記念の日であるのかどうか、疑問なところでもありますが、北朝鮮では、7月27日は、戦勝記念日として祝っていると報じられています。

 日本国は、韓国による歴史の捏造に苦しめられてきましたが、歴史捏造国家は、韓国の専売特許ではないようです。北朝鮮もまた、負けず劣らずに、自らの主観的な願望に従って歴史的な事実を捏造しいます。この件に関しては、100年以上も前に、アメリカの牧師であり東洋学者であったウィリアム・グリフィスも、『隠者の国 朝鮮』という書物の中で(1882年初版)、「これは朝鮮人による歴史の塗装作業の良い見本である。つらい現実には国産塗料を塗りたくり、黄金に見せかける。さらに後世の事件に対しても、公的な虚飾が巧妙に施され、敗戦すら輝かしい勝利に変えられる。」と記述しています。このことは、朝鮮半島の両国には、歴史捏造の伝統があり、それが現代という時代にあっても、脈々と韓国と北朝鮮に受け継がれていることを示しているのです。朝鮮戦争において、国連軍が北朝鮮に降伏した事実はないのですから、戦勝記念は、捏造以外の何物でもないのです。

 朝鮮半島の両国の歴史捏造が、今に始まったことではないとすれば、韓国も北朝鮮も、合理的思考を基盤として成立している近代国家ではないことになります。日本国も国際社会も、この点を理解した上で両国に接しませんと、朝鮮半島の二国の捏造に、常に翻弄され続けることになると思うのです。

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