時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

舛添都知事で首都東京が危ない

 東京都知事に就任して早々、舛添知事は外交への意欲を示し、中韓との関係改善を図る意向を明らかにしております。懸念されていた通りの展開となりそうなのですが、東京が危ないことは確かなようです。

 除名処分を受けたとはいえ、自民党への入党歴や自民党都議会連の推薦を受けたことから、舛添知事については、保守系の政治家と見なされがちです。都知事選で氏に投票した高齢者の多くは、この虚像に惑わされたのでしょう。しかしながら、自公の連立が水と油のように、舛添知事の政治的立場は、権力維持のために保守に近づいたリベラルであり、権力という紐帯がなくなれば、すぐにでも離れてしまう性質のものです。都知事の権力を既に握ったのですから、舛添知事にとりましては、保守の衣は用済みなのでしょう。そしてそれは、中韓にとっても願ってもないことです。中国は、石原都政におけるような尖閣諸島をめぐる問題で東京都の動きを止めることができますし、韓国にとりましても、開催が危ぶまれている平昌冬季オリンピックで、東京都から何らかの支援を受けられると目論んでいるかもしれません。

 この調子ですと、無防備都市宣言でも発して、首都東京を無血開城するのではないかと心配になります。これまでのところ、舛添知事は、治安やテロ対策についても一切触れていないようですが、内外から忍び寄る危機の前にして、東京都の安全は、大丈夫なのでしょうか。

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