時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

田母神氏は日本のヒトラーか?

 先日の東京都知事選で61万票を獲得した田母神氏。この61万票の数に脅威を感じたのか、左翼を中心に田母神氏を日本のヒトラーと見なし、警戒を呼び掛けるブログ記事も目にするようになりました。

 果たして、田母神氏は、日本のヒトラーと言えるのでしょうか?ヒトラーは、領土拡張主義を是認し、ドイツ軍をポーランドに侵攻させましたが、現在、日本国が直面している危機は、中国の人民解放軍によって侵攻を受けることです。立場は全く逆であり、現在の日本国は防戦側にあります。それでは、ユダヤ人迫害との類似性を以ってヒトラーを持ち出しているのでしょうか。おそらく、田母神氏が日本国を大事に思う日本人であることから、在日韓国・朝鮮人の人々が自らをユダヤ人に擬えて批判しているのでしょう。しかしながら、この批判も、似て非なるものです。ナチス・ドイツユダヤ人批判は、ドイツ国籍を持つユダヤ系ドイツ人に対するものでしたが(同国民)、在日韓国・朝鮮の人々は外国人です。しかも、今日では、あまたの特権を享受しながら、日本国内において反日活動に従事しているのです。愛国心とは、ナチス・ドイツの専売特許でもなく、旧連合国諸国を含め、どこの国でも自国を愛する心は尊重されています。

 田母神氏は20代や30代を中心に支持を集めたそうですが、マスコミ情報のみならず、バイアスのかかっていないネット情報に触れる機会の多い層ほど氏を支持したことは、日本国が正常化しつつある証であるかもしれません。イメージ操作よりも、その底流で起きている日本国民の政治意識の変化にこそ、注目しべきと思うのです。

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