時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

橋下大阪市長―全国進出は大阪市再建が試金石

 大阪ダブル選挙で、府と市でダブル勝利となった維新の会。この選挙結果を評価されてか、維新の会の全国への進出も取り沙汰されています。

 橋下市長も、国政参加に意欲をみせおり、一方、新聞の世論調査では、過半数を越える人々が、維新の会の全国進出を支持してもいます。この期待感の背景には、民主党政権下で混迷が続く中での、既存の政党に対する失望感もあるのでしょう。しかしながら、橋下市長や維新の会の国政への進出は、慢性的な財政赤字、高い生活保護率、産業の地盤沈下…などに苦しむ大阪市の再建が、試金石となるのではないかと思うのです。もちろん、国と地方とでは、抱えている問題が違いますので、一概には地方での手腕が国政にそのまま活かされるわけではありませんが、地方における実績が評価されてこそ、国政における能力発揮が期待されるというものです。

 現状ですと、橋下氏や維新の会の人気ばかりが先走り、政治家としての力量が分からないままに、国政への鞍替えが起きそうな勢いです。国民も大阪市民の方々も、ここは、冷静に、その手腕を見極めるべきではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>