時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

黒岩神奈川県知事とパソナの癒着

 芸能界の薬物汚染は、以前から報じられてはいましたが、この問題、芸能界に留まるものではないようです。逮捕された歌手は、人材派遣業のパソナとの繋がりがあり、しかも、そのパソナと神奈川県の黒岩知事が、県の就職支援の事業に関連して協定を締結したというのですから。
 
 薬物⇒芸能界⇒パソナ⇒黒岩知事は、詭弁的な三段論法であり、実際には、これらの間には、何らのコネクションもないのでしょうか。黒岩知事に対する疑惑は、元アナウンサーである氏が芸能界に近い位置にいたこともありますが、公共調達に関して地方自治法が定める手続きを無視している可能性があるからです(地方自治法234条)。パソナとの協定は随意契約となりますが、政令で定めがない限り、こうした恣意的な契約はできないはずです。民間企業と連携して就業支援事業を実施するならば、一般競争入札に付すべきあり、否、こうした事業の民間委託が必要かどうかも県民に問うべきなのです。今後の調査の進展により、パソナが反社会的企業と判明した場合、神奈川県は、どのように県民に説明するつもりなのでしょうか。ネット上の情報によれば、この系譜には創価学会も名を連ねており、闇はさらに深いのかもしれません。
 
 パソナとの提携事業には県の予算は使用されないそうですが、企業から手数料等の支払いを受けるそうですので、特定の企業に対する利益誘導であることは確かなことです。就任以来、黒岩知事の非常識な言動がしばしば批判の的となってきましたが、無風選挙で当選した黒岩知事は、一体、誰のために働いているのか、怪しい限りなのです。
 
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