時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

山口県知事選―再生エネ派は地方での拡大を狙うのか

 経産相の「総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員」のメンバーであり、かつ、大阪市のエネルギー戦略会議にも顔を連ねている飯田哲也氏は、再生エネ推進派として知られています。今度は、山口県知事選に立候補する予定と報じられていますが、再生エネ派は、地方での勢力拡大に努めているようです。

 大阪維新の会では、橋下市長のブレーンでありながら、選挙での支援は見送ると早々に表明しています。距離を置いたとも理解できるのですが、敢えてエネルギー政策の分野の専門家が、知事選に立候補するところに、エネルギー政策への関与を強化したい地方自治体、あるいは、地方分権推進派の意向が伺えます。これまで、エネルギー政策の分野は、国の管轄とされながら、いつの間にか、エネルギー政策が、地方選挙の争点となり、国の権限は切り崩されてきているのです。

 飯田氏は、公明党の機関紙にも投稿しており、実のところは、氏は、脱原発を掲げる同党の代弁者であったのかもしれません。地方分権とエネルギー政策、一見、無関係なように見えるのですが、底の部分では、国民には見えない繋がりがあるのではないかと思うのです。

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