時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

朝鮮人追悼碑問題-長崎県は群馬県の轍を踏まないで

 群馬県では、県立公園「群馬の森」に戦時徴用された朝鮮人の追悼碑の建立を許可したところ、その更新をめぐって設置団体側と対立が発生しているそうです。
 
 問題の発端は、当追悼碑を設置した団体が、「政治的行事および管理を行わない」とする合意条件に反して、毎年、追悼碑の前で政府批判の政治集会を開いたことにあります。設置団体側には、民主党の議員や朝鮮総連の幹部などが参加しており、民主党角田義一参院副議長に至っては、「更新拒否なら国際問題に発展する」と県側を脅しているそうです。そもそも、日本国内の記念碑の設置の是非は、日本国の地方自治体に権限がある国内問題ですので、韓国大統領からの抗議があったとしても、それは内政干渉となります。グレンデール市の場合は、市が韓国系米国人の主張を認めたため、慰安婦像の撤去について紛糾しておりますが(現在、日系米国人等を中心に撤去を求める訴訟が起こされている…)、それでも、韓国政府は、今のところは、公式にはこの件について市政に介入はしていないようです(裏では、積極的なロビー活動を展開しているのでしょうが…)。
 
 長崎市でも、平和記念公園において「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」を建立する計画が持ち上がっているそうですが、この碑の建設を許しますと、群馬県と同様の問題に直面することが予測されます。韓国は、海外諸国に歴史的な記念碑を設置することで自らの歴史認識を既成事実化しようと目論んでいるのですから、こうした計画には、安易に賛同してはならないと思うのです。
 
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