時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

復興事業―住民参加で新たな街づくりプランを

 太平洋沿岸を襲った大津波は、街をまるごと押し流し、あとには流木や瓦礫の散乱する荒地が残されることになりました。働く場も住み慣れた家も、そうして、親しい家族を失った方々の悲しみは、察するに余りあるものがあります。

 喪失感に沈みがちになる気持ちを少しでも和らげ、未来に希望を見出すためにも、被災された方々が参加する形で、新たな街づくりプランを始めてはどうかと思うのです。二度と大きな被害が出ないように、防災設備を整えると共に、地元の魅力を引き出すようなアイディアを持ち寄るのです。例えば、防波堤の強化は当然としても、時間がなく高台に逃げ遅れた場合の緊急避難所とか(避難塔や津波シェルター)、避難行動をスムースにするための道路の拡張と整備などが考えられますし、港町であれば、漁港の機能アップや観光用の施設を造るなど、街のさらなる発展につながる案があるはずです。

 土地の私権の調整など、難しい問題もあるかもしれませんが、被災された方々が、未来を託せるような街づくりに皆で取り組めば、必ずや街は活気を取り戻し、復興への力となるのではないでしょうか。

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