時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

人道的な靖国神社

 靖国神社は、中韓をはじめとした諸外国からは、軍国主義の象徴と見なされがちです。しかしながら、神社に英霊を祀る形式は、それほど酷く批判を受けるべきものなのでしょうか。
 
 欧米の軍隊にも、死を前にした将兵の心を安んじるために、教会の牧師などが従軍することがあります。死の恐怖は誰にでもありますので、常に死に直面している将兵たちの心の安定は、どの国の軍隊にとりましても重要なことなのです。日本国には、人々のために立派な功績を残した人々を神社にお祀りする伝統があります。戦地に赴く人々にとりましては、たとえ、生きて祖国の土を踏むことができなくとも、自らの魂が英霊として永遠に靖国神社に祀られることが、どれだけ心の慰めになったか知れません。神社であれば、毎日のように神職によって祝詞があげられ、例大祭には、大勢の人々が参拝に訪れます。靖国に行けば、懐かしい家族や友人たちとも再会できると信じていたことでしょう。
 
 靖国神社を批判している中国や韓国には、こうした国民想いの慰霊の仕方があったのでしょうか。マイナス面ばかりが強調されがちですが、靖国神社による慰霊に人道的な側面があったことは、再評価されてもよいのではないかと思うのです。
 
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