時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

幻の慰安婦反論文書-恐怖の民衆裁判と化した国連

 本日の産経新聞の一面に、慰安婦問題について日本国を糾弾した「クマラスワミ報告書」について、日本国政府が、実は反論文書を準備していたとする記事が掲載されていました。

 この記事によりますと、国連人権委員会での当報告書の採択の光景は、いかにも異様であったそうです。クマラスワミ女史の舌鋒鋭い説明に、聴衆はスタンディングオベーションで応え、熱狂の渦の中で採択されてしまったというのですから…。この勢いに飲まれ、日本国政府は、反論文の文章を取り下げることになります。つまり、幻の反論文書となっていまったのです。常々、感情に流された民衆が下す民衆裁判の恐ろしさは語られてきましたが、この時の国連の人権委は、まさに悪しき民衆裁判の典型例です。事実や証拠など眼中になく、初めから”日本憎し””日本国が悪いに決まっている”の感情で”有罪判決”が決まっているようなものであったのですから。

 中世の魔女裁判さながらの光景が20世紀の国連を舞台に繰り広げられたとしますと、それが国連の正しいあり方であるとは思えません。今からでも遅くはありませんので、日本国政府は、事実誤認のある報告書については撤回を求めるべきではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>