時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

韓国客旅船沈没事故-日米韓の結束は無理

 韓国旅客船沈没事故の発生から3日目となりましたが、未だに行方不明者が271名を数えているそうです。捜査活動も本格化するそうですが、この事件から垣間見えるのは日米韓の結束は、無理なのではないかということです。
 
 事故発生から旅客船の沈没までの時間は約2時間あるにも拘わらず、船長をはじめとした乗員は、乗客の避難誘導もせず、救命ボートも展開させないという最悪の行動をとりました。いわば人災なのですが、日本国政府も米軍も、事故発生直後に、既に韓国政府に対して救援を申し入れたそうです。ところが、韓国政府からは支援受け入れの返答がないばかりか、救援申し出の事実は報じられることはなく、韓国国内のネット上では、”救援しない日本は酷い”といった意見が散見されたそうです。加えて、事故を起こした旅客船が日本で建造されたことから、”日本が悪い”、”事故の責任は日本にある”といった批判まで飛び交っていたそうです。転覆事故では、船内の空気が残存している内に、一刻も早く閉じ込められた人々を救出する必要であり、韓国政府が、日米の支援を拒んだことは理解に苦しみます。仮に、沈没までの2時間の間に日米の救援部隊が駆け付けていれば、相当数の人々の命が助かったはずです。
 
 
 海難事故でさえ、現場での危機管理が全くできておらず、政府もまた、メンツや反日に拘って判断力を鈍らせているようでは、有事に際し、韓国は、一体、どのような行動をとるのでしょうか。しかも、一先ずは味方であるはずの日米さえも信頼しようとせず、自国民をも見殺しにしています。オバマ大統領のアジア歴訪を間近にして、日米韓の結束は、風前の灯となっているように思えるのです。
 
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