時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

朝鮮半島の事は朝鮮半島の人々で解決を

 朝鮮戦争超大国間の代理戦争とも称されたため、第二次朝鮮戦争もまた、当然にアメリカや中国が介入するものと見なされています。しかしながら、この介入を当然とする見方、もしかしますと、先入観に過ぎないかもしれないと思うのです。
 
 今日の国際社会は、例外はあるものの、民族自決、並びに、一民族一国家を原則として成立しています。これらの原則があるからこそ、誰もが、朝鮮半島の南北統一は将来において実現すべき課題と見なしているのです。これらの原則に立ち返れば、他の諸国は、朝鮮半島問題に介入すべきではなく、韓国と北朝鮮、すなわち朝鮮民族に自らの将来の選択を任せるとする考えも、あながち否定はできません。戦争を想定するからこそ、両国ともに、無責任にも同民族の相互殺戮を容認し合っているのですから。
 
 現状では、米韓同盟は存在してはいますが、案外、朝鮮半島から他国が一切手を引く方が、両国とも、同民族として真剣に自らの将来を考えるようになるかもしれません。また、両国のみで運命を決してもらった方が、他の諸国にとっても望ましいと思うのです。
 
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