時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

東京都知事選選定-クリーンが絶対条件では?

 舛添氏の辞任により、東京都もようやく新たな都知事の下で再出発する運びとなりましたが、当選挙では、各党とも候補者の選定に苦慮しております。思いの他難航している理由は、おそらく、クリーンさが絶対条件であるからなのでしょう。

 猪瀬前知事の辞任も選挙資金絡みでしたが、舛添知事に至っては、”公金横領”と見なされても致し方ない不祥事であり、特に政治資金の使途が問題視されました。前任者二人ともが疑惑をもたれての辞任であり、その度に、凡そ50億ともされる巨額の選挙費用が都の財政から費やされているのです。次に就任する知事が、仮に、二人の前任者と同様に、醜聞や公金に関する不正疑惑を抱えているとしますと、三度目の任期途中での都知事選となります。となりますと、”仏の顔も三度まで”となり、都民の怒りが推薦した政党にも向うことは必至です。何故、候補者を選定する段階で、クリーンさをきちんと調査しなかったのか、と…。つまり、今度ばかりは、各政党とも、失敗の繰り返しが許されないのです。

 そして、有権者である都民の側の投票基準も、やはり、候補者のクリーンさとなるのではないでしょうか。都知事選挙は、日本国の政治浄化への一歩となるのかもしれません。

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