時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民進党の人選センスへの疑問

 舛添氏の辞任を受けて、民進党では、早速、次なる候補者として蓮舫代表代行の名が挙がっているそうです。しかしながら、都民も国民も、舛添知事に懲りておりますので、氏との共通点が認められる候補者に選ぶ人選センスには疑問を感じざるを得ないのです。

 舛添氏と蓮舫氏との第一の共通点は、両者とも、外国出身の親、あるいは、本人が帰化されていることです。舛添氏のケースでは韓国系であったために、朝鮮半島の政治文化を持ち込んでしまったことは先日指摘しましたが、蓮舫氏の出身国は台湾です。外国出身であることを全く隠していない点において、蓮舫氏の方がはるかにましなのですが、台湾とはいえ、中国大陸出身の本省人なそうですので、今度は、中国の政治文化(現在は一党独裁?)や腐敗体質を持ち込むリスクは否定できません。この問題は、外国人差別ではなく、日本国の価値観を共有しているのか、否かの問題です。第二の共通点は、必ずしも日本国に対して好意的な感情を抱いていないことです。舛添氏は、かつて机上に合った国旗を退けたことで知られ、また、都民よりも韓国を優先したためにバッシングを受けましたが、この点は、蓮舫氏も負けてはいません。民主党政権時代の”仕分け作業”における”二番ではだめなのですか”の発言を記憶している人は少なくないはずです。第三の共通点は、両者とも、マスコミを通して知名度を上げており、必ずしも政治的能力が評価されて政治家となったわけではないことです。

 都民の多くは、実のところ、従来路線どおりの候補者人選にはうんざりしております。にも拘らず、全く世論を読もうともせず、前任者を髣髴させるような候補者を選ぼうとしている政党が、真に国民の声に耳を傾けようとしているとは思えないのです。もっとも、この点は、与野党ともに変わらないのかもしれませんが…。

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