時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

露骨すぎる二階幹事長のNHKとの”共演”

 日曜日に実施された衆議院議員補欠選挙では、東京10区、並びに、福岡6区ともに、与党系の候補者が当選しました。しかしながら、必ずしも、自公が有権者多数から支持されたとは言い難く、当選したのは、小池東京都知事系に近い候補者という特徴があります。

 補欠選での結果は、舛添前都知事の問題で浮上した旧態依然とした自公の利権体質に対する有権者の拒否反応を背景としています。否、親中派の二階幹事長をはじめ、親韓派の森元首相などが牛耳じり、利権の巣窟となっている自公政権に対する批判票を集めたことが、若狭勝氏、並びに、鳩山二郎氏の勝因であったのかもしれません。ところが、自身への批判を察知したのか、昨日のNHKのニュース9では、当選した二人の候補者と電話で言葉を交わすという演出で、ちゃっかり、二階幹事長が登場しているのです。この演出、NHKの協力を得ないことには実現しませんので、いわば、NHKとの”共演”なのですが、すり寄りが何とも露骨であり、視聴者国民の多くも呆れたのではないでしょうか。

 民進党蓮舫代表の国籍問題の一件で票は伸びず、野党共闘も迷走気味です。自民党も二階幹事長が選挙の看板では、有権者は逃げるばかりであり、公明党も、国民多数に創価学会へのアレルギーがある以上、党勢は下り坂が予想されます。今般の補欠選挙の結果は、国民の意識の変化を背景に、日本国の政治に地殻変動が起きている前兆なのではないかと思うのです。

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