頑張れ、東京地検特捜部

　民主党の小沢幹事長ほど、疑惑に満ちた人物はいません。にもかかわらず、平然として党務に就いているところに、サイコパスにも似た倫理観の欠如を感じるのは、筆者のみではないはずです。

　本日の報道によりますと、資金管理団体である陸山会による４億円の土地購入について、小沢氏側は、任意の事情聴取に応じる模様です。そもそも、政治家の資金管理団体が、本来の目的を離れて、巨額の土地取引を行っていること自体に問題があります。しかも、政治資金規正法の第１９条の２の２では、”資金管理団体は、土地もしくは建物の所有権または建物の所有も目的とする地上権、もしくは、土地の貸借権を取得しまたは所有してはならない”、とする規定があります。資金管理団体の土地取引は、この規定に違反する行為となりますので、罰則規定はなくとも、土地取引の違法性を問うことができます。

　陸山会が小沢氏の資金管理団体である以上、たとえ秘書の行為であったとしても、小沢氏の起訴は可能なのではないかと思うのです。東京地検特捜部には、ぜひ、我が国の政治が良心のかけらもない人物の手に落ちぬように、頑張っていただきたいと思うのです。

訂正：政治資金規正法の第１９条の２の２は、平成１９年に追加された条文であり、遡及効はなく、この条文を適用できないようです。

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