時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

小沢氏の権力基盤の崩壊

 先の衆議院選挙における民主党の大勝は、小沢幹事長の功績として、党内からは高く評価されているようです。しかしながら、小沢氏の権力の源泉が、不正な資金運用と利権漁りであったとしたら、今回の事件は、政治資金規正法の虚偽記載のみならず、より大きな意味をもつのではないかと思うのです。

 それは、小沢氏の権力基盤の崩壊です。事件が明るみになった以上、小沢氏は、検察に起訴される可能性は高く、このことは、政治家としての氏の失脚を意味しています。そうであるからこそ、小沢氏は、強気の姿勢を崩さず、あくまでも、秘書を犠牲にして自分だけは逃げおおせようとしているのです。また、もし、不起訴となったとしても、権力者にのし上がるために駆使してきたこれまでの不正な手法を用いることは、もはやできなくなります。検察のみならず、国民もまた、小沢氏の動向を監視するようになるからです。

 何れにしても、この事件によって”小沢帝国”の夢は潰え、国民は、独裁者誕生の恐怖から解放さることになります。小沢氏の権力基盤の崩壊過程は、既に始まっていると思うのです。

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