イルミナティー金融とフランス革命
今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。西暦2060/61年頃として、アイザック・ニュートンによって計算された「最後の審判の日」に向けて、イルミナティー(ロスチャイルド家・サスーン家・イエズス会を中心とした「黒いユダヤ人」の国際組織)が、18世紀前半より世界支配計画を着々と進めていること、そして、その思想がモロコ教の「蛇鷹の輪思想」に基づいていることを、小説として描いた作家がいるようです。その名は、チャールズ・ディケンズ(Charles John Huffam Dickens、 1812年2月7日 - 1870年6月9日)です。
ディケンズと言いましたならば、1843年に著された『クリスマス・カロルA Christmas Carol』が有名ですが、最も注目すべき作品は、『二都物語A Tale of Two Cities』であると考えることができます。『二都物語』は、18世紀後半、フランス革命期のロンドンとパリを舞台に、無実の罪で18年間バスティーユ監獄に収監されていた医師の娘であるルーシー・マネットという女性と、チャールズ・ダーネーとシドニー・カートンという二人の男性をめぐる恋愛小説としてのみ知られており、かなり長編であることもあって、今日では、そう読者が多いわけではありません。しかしながら、以下の点から、『二都物語』こそ、18世紀から、その活動を活発化させてきたイルミナティーの計画や戦略(フランス革命の真相)、そして、その思想である「蛇鷹の輪思想」を秘かに描き出したディケンズの傑作であると推測することができるのです。
1)ディケンズはジャーナリストであり、当時の政治・経済状況に詳しかった。
4)ディケンズは、人々に圧政を敷いている王族・貴族層を「悪魔」として批判・非難しているが、同時に、暴徒と化して、罪無き善良な市民をも残忍に殺害してゆく下層の人々も「悪魔」として批判・非難している。ここに、イルミナティーの得意とする‘挟み撃ち’計画へのディケンズの非難が込められていると推測することができる。
5)一般的に、暴徒と化してフランス革命に参加したのは下層民と考えられているが、小説は、こうした暴徒は、組織化された「カルマニョール」という謎の集団であったとしている(カルマニョールは、半裸体、もしくは、奇抜な服装で踊りながら練り歩き、善良な市民を残忍な方法で次々に殺害してゆく)。そして、「カルマニョール」は、何者かからの指令を受けている。
6)主人公であるルーシー、ダーネル、カートンの3者は、たいへん性格がよく、人並み以上に善良な人々である。小説は、むしろ善良な人々であるがゆえに、極めて困難な状況に陥る姿を描いており、そこに、「蛇鷹の輪思想」を見ることができる。
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(続く)