時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ハーケンクロイツとオオカミ男を結ぶイルミナティー

  今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ナチス・ドイツハーケンクロイツ、すなわち、「鉤十字Swastika」のエンブレムは、「太陽の十字架」として太陽の光、「月の十字架」として月光を意味しており、‘光’という意味の名を持つバビロニアユダヤ教の秘密結社であるイルミナティーのシンボルマークであった可能性を指摘いたしました。
 
このような推測は、アドルフが狼を意味することに加えて、第二次世界大戦末期のナチスドイツで組織されたゲリラ隊の名が「人狼団」であり、その旗が、ハーケンクロイツをアレンジした旗であることによっても補われます。
 
人狼’とは、所謂「オオカミ男werewolf」のことです。オオカミ男伝承は古くからあり、通常、満月の夜にオオカミに変身するとされ、容貌が獣人化するのみならず、その心までもが獰猛な野獣化するとされております。「オオカミ男werewolf」は、半人半狼ということになり、ナチスドイツの「人狼団」とは、まさに、月の光によって人狼となった人々ということになるでしょう。
 
狼と言えば、チンギス・ハンが思い起こされます。チンギス・ハンが「蒼き狼」と称していた理由は、北極圏のモンゴロイドエスキモー)の出自であるハンKhan一族が、狼を祖先とすると信じていたからであると推測されます。このことは、アラスカからカナダ、合衆国にかけ、インディアン民族(モンゴロイド)には狼の氏族(クラン)を持つ部族も多く、トンカワ族を始め、部族名そのものが「狼」を意味するものもあることによっても補われるでしょう。

そして、本ブログにても再三にわたり指摘しておりますように、ロスチャイルド家の元の家名が「ハンKhan」であること、そして、ロンドン出身のマスター・ロバートを外交顧問としていたモンゴル帝国の思想的背景にバビロニアユダヤ教があったこと、モンゴル帝国が凡そ8億人もの人々(キリスト教徒を中心とした一般市民)を虐殺したことに示唆されますように、イルミナティーの活動目的は、暴力主義による世界支配であると考えることができます。「人狼団」が結成された時期から、第二次世界大戦の犠牲者が急増したことは、偶然ではないのかもしれないのです。
 
ロスチャイルド家は、ロンドンに拠点を築いておりますが、ちょうどナチスが台頭してきた時期、1935年に、世界初の狼男を主題とした本格的な映画『倫敦の人狼Werewolf ofLondon』が米国にて公開されております。すなわち、英国ロンドンに「オオカミ男」が出現したというストーリーの映画が製作されるのです。『倫敦の人狼』は、ロンドンの「切り裂きジャック」を想起させるとともに、ナチスの到来を予見しているとも言え、チャップリンの『独裁者The Great Dictator
』とも一脈通じているような気がいたします。

 
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(続く)