時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

産業・介護機械の技術開発と高齢者就労制度の同時並行推進策

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。本年4月より施行されることとなった外国人労働者の受け入れ制度は、事実上の移民受け入れに繋がり、近い将来において日本国の実質的滅亡(日本国という国名のみが残り、国民の殆どが非日本人となる状態)をもたらす可能性があることを、本ブログにて再三にわたって指摘してまいりました。
 
高齢化社会が進む中で、確かに、高齢者を支える若年層の減少問題は重要な課題であるにもかかわらず、現行の制度を批判するのみで、代替案が示されていないということになりますので、移民を受け入れずして国力と年金制度を維持することのできる代替案を提示しておきます。代替案は、1)移民を受け入れない、2)日本の技術開発能力や産業生産力を維持する、3)体力・知力において働けない状態となった人々の年金を支えるだけの日本経済を維持するという条件をクリアできる内容でなければなりません。
 
 これらの3つの条件をクリアできる代替案は、「産業・介護機械の技術開発と高齢者就労制度の同時並行の推進」なのではないか、と考えることができます。産業・介護機械の開発によって、まずもって、一号資格外国人という単純労働者の受け入れを抑えることができます。優れた介護ロボットなどがあれば、安心して高齢を迎えることができるようにもなります。さらに、産業・介護機械の開発は、技術立国日本の得意分野であり、こうして開発された技術を応用されえる他の産業分野も含めまして輸出産業としても期待されえることになります。若年層の就労先ともなるでしょう。
 
また、60歳定年制を改め、体力・知力において働けない状態となるまでの間を就労期間とすることによって、ベテラン社員などを長く雇用することのできる制度を整えることも重要な政策と言えるでしょう。実際に、現在の人々は、一昔前の人々よりも体力・知力ともに10歳ほど若いとされておりますので、70歳定年でも十分対応できるのではないか、と考えることができます(社員の健康管理・維持政策も重要)。
 
 また、これらに加えて高齢出産の推奨も一案かもしれません。経済的にも余裕のでる40歳代くらいまでの間に、1~3人の子供を持つことによって、十分な教育を子弟に施すことができるようになるとともに、日本の人口を維持することもできます。知的レベルの高い少数精鋭の日本国を目指すことも、一案と言えるでしょう。
 

 このように考えますと、高齢者も生き生きと働き、若年層もやりがいのある仕事に就くことができ、そして、何よりも日本国が亡びないという明るい未来が見えてくるのではないでしょうか。


 

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(続く)