時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

もう一人の「イルミナティーのマリーアントワネット」

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。フランス革命前夜のヴェルサイユ宮殿内部、すなわち、ブルボン朝内部が、共産・社会主義政権のような状態となっていた可能性を指摘いたしましたが、そもそも共産・社会主義思想が、イルミナティーによる詐欺思想である点を踏まえますと、マリーアントワネット偽者説、もしくは、「チーム・マリーアントワネット」説も強ち否定できない気がいたします。複数のマリーアントワネットにつきまして、2018年9月26日付本ブログにて、「白頭山研究所と二人の‘マリー・アントワネット’」と題しまして、以下の記事をアップロードいたしました。
 
 
*****
 
今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。イルミナティーは、白頭山研究所を通して、現在、‘そっくりさん達’を造りだしているようですが、このような工作は、イルミナティーがこの‘そっくりさん達’を造りだすという方法で、その工作活動を成功させてきたという成功体験にもとづくものであると推測することができます。
 
イルミナティーの成功例の典型は、フランス革命前夜におけるマリー・アントワネットMarie-Antoinette 1755112 - 17931016日)の偽者であると推測することができます。マリー・アントワネットがフランス国民の憎悪の対象となる契機となった事件は、「首飾り事件」と称されるマリー・アントワネットの浪費事件です。当時、フランス国民には重税が課せられていたのですが、その税収を湯水のように使い、ついに極めて高価なダイアモンドの首飾りを購入したことが、国民の反フランス王室感情に火を付けることになったのです。
 
しかしながら、今日の研究によりますと、首飾り事件の真相は、まったく異なるものであったことが明らかとなっております。すなわち、マリー・アントワネットが、首飾りを購入したわけではなく、本物のマリー・アントワネットに知られないように、偽者の‘マリー・アントワネット(侍女の一人であったとされます)’が首飾りを購入し、その代金の請求書が本物マリー・アントワネット宛てに送られてきたという事件であったようなのです。そのことを知らないフランス国民は、王妃自身が高価な首飾りを購入したものと勘違いし、マリー・アントワネットを憎むようになったのです。
 
この偽者のマリー・アントワネットが、イルミナティーによって送り込まれた人物である可能性は、十分にありえます。宝飾業は‘ユダヤ人’が従事する傾向にあり、こうした‘ユダヤ人’のなかには、イルミナティーと繋がる「黒いユダヤ人」もあったと推測することができるのです。
 

このように考えますと、今日、マリー・アントワネット肖像画として知られるポートレートには2種類あることが気にかかります。ひとつは、ディケンズも美人であると評している、ヨセフ・ドゥクルーJoseph, Baron Ducreux (26 June 1735 24July 1802)エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランMarie Élisabeth-LouiseVigée Le Brunによって描かれたような面長で、口角の上ったマリー・アントワネットです(ドゥクルーは、フランス王室に嫁ぐ前の14歳のマリー・アントワネット肖像画を描いています)。もう一つは、額の幅が著しく広く、顎のしゃくれた四角い顔のマリー・アントワネットであり、しばしば、美人ではなかったとも評されております。また、マリー・アントワネットは、ある時期から、筆跡が著しく異なるものともなってもおります。

 
どちらが本物であるのかはわかりませんが、かなり以前から、マリー・アントワネットには、‘偽者’がいたのかもしれません。前者がオーストリアマリア・テレジアMaria Theresia1717513 - 17801129日)とフランツ1Franz I1708128 - 1765818日)、さらに弟のヨーゼフ2Joseph II1741313 - 1790220日)とも似ている点、そして、後者が、その額の広さにおいてロスチャイルド家のアムシェル・ロスチャイルドMayer Amschel Rothschild1744223 - 1812919日)に似ている点は、あるいは、この事件の真相を示唆しているのかもしれません。
 
(続く)
 
 
*****
 
 おそらく、本者のマリーアントワネットの知らぬ間に、ヴェルサイユ宮殿にはもう一人の“イルミナティーのマリーアントワネット”があり、断頭台の露として消えたのは、本者のマリーアントワネットであったのではないか、と推測することができます(処刑直前に描かれたマリーアントワネットのスケッチから、処刑されたのは面長の本者のマリーアントワネットなのでは)。さらに、ルイ17世につきましても二人あった可能性があり、タンブル塔にて僅か10歳で病死したルイ17世は、本者のマリーアントワネットの子であり、もう一人の“イルミナティーのルイ17世”は、逃亡したがゆえに、ルイ17世は生存しているとする説が長く信じられるようになり、また、その子孫と称する人々が多数存在している理由となっているのではないでしょうか。
 

 フランス革命前夜のヴェルサイユ宮殿には、イルミナティーの世界(共産・社会主義独裁体制)が重なってしまう理由は、イルミナティーの介在によるフランス王室の二重性にある気がいたします。


 

よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

 

[https://blog.with2.net/link/?626231 人気ブログランキング] 

 
(続く)