時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

『吉備大臣入唐絵巻』から見えてくる苦難の日中外交

昨今、日中外交の難しさを示す事件が起きています。姉の倉西裕子は、本年11月に『吉備大臣入唐絵巻 知られざる古代中世一千年史』を上梓しました。平安時代末期、後白河法皇のサロンで制作され、現在米国ボストン美術館に所蔵されている『吉備大臣入唐絵巻』に精緻な検証を加えると、弥生時代から平安時代末期にいたるまで、いかに日中外交が困難なものであったのかが見えてきます。日中外交史にご興味がありましたなら、ぜひ、ご一読ください。