時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

”朝鮮進駐軍”とは何者なのか?

 終戦直後の混乱期に、一体、日本国内、朝鮮半島、そして満州において何が起きたのか、この問いに対して、日本人の多くは、正確に応えることができません。何故ならば、あまりに情報が不足しているからです。
 
 ”朝鮮進駐軍”なる集団についても情報が十分に揃っているわけではなく、日本国に居住していた朝鮮籍の人々をメンバーとし、敗戦の混乱に乗じて犯罪や狼藉の限りを尽くした在日朝鮮人組織として理解されています。しかしながら、この通説は、事実と一致するのでしょうか。『竹林はるか遠く』を読みますと、朝鮮半島では、朝鮮系の共産軍がソ連邦の威を借りて”日本人狩り”を実行しており、当時の状況からしますと、日本人の身分証明さえ手に入れれば、日本国に容易に入国ができたはずです。引揚者の人々は、駅で寝泊まりしていたそうですので、仮に、共産党系の”朝鮮人部隊”が”引揚者”の中に紛れ込んだとすれば、線路伝いに日本全国に散らばることもできたはずです。
 
 ”朝鮮進駐軍”の実態は、ソ連邦内に居住していた朝鮮人であり(日本統治下の朝鮮半島ではない?)、ソヴィエト共産党によって訓練され、敗戦と共に日本国内に組織的に送り込まれた工作部隊であった可能性は否定できないのではないかと思うのです(北朝鮮を建国した組織と同根…)。もちろん、残されている僅かな手がかりから推測した仮説に過ぎないのですが、日本国民は、現在に至るまで、知るべきことを知らされていないように思えるのです。
 
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