時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:社会・共産主義の脅威は去っていない

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。10月9日付本ブログにて、社会・共産主義体制は、論理的には成り立たないにもかかわらず、その体制を維持している国々や信奉者が、現在でも存在している点につきましては、むしろ、チンパンジーの思考・行動パターンを本能的に残す「野獣型人類 beast human」の思考・行動形態によって説明しうる可能性につきまして、指摘させていただきました。
 
チンパンジーの本能的習性の特徴は、「①オスのチンパンジーにとって、群れにおける序列が、人生ならぬ‘さる生’のすべてとなっている」、「② 他者から略奪して配る猿が、‘偉い猿’である」、「③チンパンジーは共食いをする」となります。一方、社会・共産主義国の歴史、ならびに、今日、観察しえる社会・共産主義国の特徴は、「①共産党内部における序列が、最重要の関心事である」、「②社会・共産主義国の最高権力者は、国家権力を用いて国民から富を奪い分配する権限を有している」、「③社会・共産主義国の最高権力者は、自国民を大量に殺害してきた」となります。
 
チンパンジーの本能的習性と社会・共産主義国の特徴を比較してみますと、ソ連邦スターリンによる圧政・大量粛清・自国民大量虐殺、中国共産党による圧政と文化大革命による大量粛清と自国民大量虐殺、そして、ポルポト政権による圧政・大量粛清・自国民虐殺、北朝鮮の圧政・粛清・虐殺などは、チンパンジーの本能的習性の特徴によって、むしろ説明することができるのです。一国家に、一独占企業しかなく、そのワンマン社長に、極悪非道な人物が就いた、と仮定してみますと、どのような酷い独裁体制となるのかは、容易に想像できるでしょう。
 
チンパンジー社会は、絶対的権力を有する‘ボス猿’と、その‘ボス猿’に隷従する猿たちという構図ですので、そこには、国民の生命・財産・自由・基本的人権を守るという国家としての基本理念の欠如が、認められるのです。
 
社会・共産主義の体制の危険性につきまして、すでに、ウィンストン・チャーチルの演説やハイエクの『隷従への道The Road to Serfdom』などによって、多くの識者から指摘されるところとなっておりますが、今日、改めて指摘させていただくのは、1990年における「ベルリンの壁の崩壊」を象徴として、社会・共産主義勢力の脅威が去ったかのように見えながら、昨今、社会・共産主義体制の世界レベルにおける確立の危険性が、以下の理由によって、残っている、もしくは、増しているようにも観測されるからです。
 
1)共産主義の信奉者であると公言している中国共産党習近平と、カトリックの法王・フランシスコ1世の就任日は同じであり、両者には、左派としての繋がりがあるとする噂がある。
 
2)本年9月23日に、習近平ローマ法王・フランシスコ1世が、同時訪米しているが、9月23日は、ローマ帝国初代皇帝であるアウグストゥスの誕生日である。この日を1年のはじめの日と改められる、すなわち、‘時間の支配’の変更という歴史的事件があった。このことから、両者による同時訪米は、‘新秩序’の成立を目的としていた可能性があり、その‘新秩序’とは、社会・共産主義体制であると推測することができる。
 
3)習近平ローマ法王・フランシスコ1世に加えて、ダライ・ラマ14世も、同時訪米しており、この際、自らが社会・共産主義者であることを認める発言を行った。
 
4)ギリシャやネパールなど、世界の多くの国々で、社会主義政権が成立している。
 
 
杞憂であれば、よいのですが、このような理由から、社会・共産主義の脅威は去っていないと考えられ、社会・共産主義者の行動には、注意を怠らず、何らかの対応策も必要となっている、と言うことができるのです。
 
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(続く)