時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

現代ユダヤ人女性の人生観はイスラム以前のアラブ女性に近い?

 本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。イスラム教が広がっている地域には、古来より、所謂‘ふしだら’な女性が多く、知性や理性を磨き、手に職を付けて社会の一員として生きるよりも、巧みなお化粧、髪型、ダンスなどで男性の歓心を買うことで、自らのみが他者よりも社会的に優位な地位、経済力のある地位を得てゆくことを良しとする習性があることは、所謂‘現代ユダヤ人’の問題を考える上でも、重要であるかもしれません。
 
アンネ・フランクの『アンネの日記』は、‘現代ユダヤ人’の中に極悪人がいること、さらに、‘現代ユダヤ人’女性たち一般の不道徳な人生観や処世術に対しても痛烈に非難していることにおいて、内部告発と言うことができます。アンネは、隠れ家において、同居していたもう一つの一家の主婦と鋭く対立することになります。アンネが自らの知性と学力を磨くために、一生懸命に勉強しておりますと、その婦人が現れて、アンネに対して「あなたは、世の中のことをよく知らない」、すなわち、真面目に勉強するよりも、不道徳な処世術の方が、よほど世の中を渡ってゆくのには優れており、アンネは無駄なことをしているとして、アンネを侮辱するのです。この婦人の人生観と処世術は、イスラム教圏のアラブ女性に通じるものがあります。
 
‘現代ユダヤ人’が、先祖伝来のユダヤ人(ヘブライ12(13)支族)と後から加わったネオ・ユダヤ人によって構成されていることを踏まえますと、‘現代ユダヤ人’の女性の一般的人生観や処世術は、アラブ系のネオ・ユダヤ人女性たちの影響によるものであると考えることができます。
 
アンネは、現代ユダヤ人社会内においては少数派の「キリスト教型」であったようです。一方、アンネを侮辱した婦人は、多数派の「イスラム教型」であり、『アンネの日記』が、むしろ、「キリスト教型」の国々、人々の間でベストセラーとなり、多くの読者の共感を呼んだのは、アンネの人生観や価値観が、「キリスト教型」の一般社会、すなわち、中間層の人生観や価値観に近かったからなのでしょう。アンネは、17歳という若さで収容所にて命を落としますが、彼女の勤勉さが、『アンネの日記』という文学作品を世に送り出したことを考えますと、「キリスト教型」の女性として生きたアンネの人生は、決して無駄ではなかったと言えるのではないでしょうか。
 
いずれにいたしましても、現代ユダヤ人は、世界に大きな影響を持っているようですので、現代ユダヤ人女性の人生観や処世術、さらには、「キリスト教型」の女性に対する攻撃に対しましては、十分に警戒しなければならないのでしょう。

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(続く)