時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イルミナティーの選民思想の起源

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。「選民思想」と言いましても、8月18日付本ブログで述べましたように、「黒いユダヤ人」の「ユダヤ教」は、「モロコ教Molochism」とも称すべきアンチ・キリストの悪魔思想ですので、ロスチャイルド家・サスーン家・イエズス会を中心とした「黒いユダヤ人」の国際組織、すなわち、イルミナティーは、キリスト教徒や‘ユダヤ教徒’の仮面を被りながら、実際には邪神(モロコ神?)に選ばれた「選民the chosen」であると自称・自認していると推測することができます。そこで、太古よりアフリカや中近東でアニミズムの一宗教として崇拝されていたというセム系の邪神の特徴について纏めてみますと、以下のようになります。
 
1)  邪神は極めて自己中心的な考え方の持ち主である。
 
2)  邪神は支配欲が極めて強く、全世界を支配する最高権力者の地位を常に狙う神である。
 
3)  邪神は、後にキリスト教において神様として認識されることになる善なる神様に対して強い対抗心を持っている。すなわち、アンチ・キリストである。

4)邪神は人身供養(人食い)を要求する神である。
 
5)邪神は「蛇鷹輪思想」の持ち主である。2匹の動物による輪の構図は、一匹・一羽が善goodや天国heaven、もう一匹・一羽は、悪evilや地獄hellを意味しており、善と悪とは輪として繋がっていることを表現している。すなわち、悪を極めれば善に至る、地獄を極めれば天国に行けるという思想である。
 
6)邪神は、方角としては北と関連が深く、北イスラエルとの関係が密な神である。
 
 これらの特徴から、イルミナティーの「選民思想」が、いかに恐ろしい思想であるのかがわかります。イルミナティーにとっての‘神’とは、邪神のことなのですから。したがって、イルミナティーが、ある特定の閉鎖的な小集団、すなわち、王室、貴族、僧侶、最下層民などと結びついて権力を掌握し、このような残忍で、自己中心的で、世界支配を狙う神に選ばれたとする‘屁理屈’を、当該小集団が特権を持つ理由とした場合、極端な特権意識を振りかざした小集団による全体の支配という現象が齎されることになります。貴族層と結びついた場合の状況が、昨日述べましたフランス革命前夜のフランスの暴虐な貴族層であると言えるでしょう(ディケンズは、『二都物語』で、フランス貴族は、人間狩りまで行ったと記述しています)。
 
そして、イルミナティーがこれらの王室、貴族、僧侶、最下層民のすべてと結びつき、悪を極めようとした時、世界は、最も大きな危機に直面することになると推測することができるのです。おそらく『聖書』における「最後の審判の日the Judgement Day」とは、イルミナティーがまさに、悪を極めようとした時点で、起こると預言されているのでしょう。

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(続く)