時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

世界情勢の分析に対する歴史研究の重要性

今日の世界を眺めてみますと、宗教に関連した問題を含め、その原因が太古に遡ると考えられるような事件が多いような気がいたします。マックス・ウェバーMax Weberが、その大著『古代ユダヤAncient Judaism』を著した動機が、19世紀という近代社会にあって、紀元前に遡る古代ユダヤ教の教理や歴史が、国際情勢に大きな影響を与えることに気づき、ユダヤ教研究の必要性を痛感し、その解明を進めることにあったように、現代社会もまた、‘人類の始まり’‘文明の始まり’の問題をも含めた歴史的観点、そして、人類進化論的観点からの考察が必要とされる社会であると言うことができるかもしれません。
 
すなわち、現在の世界情勢を正しく分析、理解し、よりよい解決方法を見付けてゆくためには、歴史的要因や歴史的因果関係を解明してゆくことが不可欠であると考えることができるのです。歴史研究の意義が、いよいよ増している今日、世界情勢に対する正しい認識と理解の一助となりますように、微力ながらも、本年も、本ブログにおきまして、倉西裕子が歴史研究と政治学とを結ぶような記事を書かせていただく所存でございます。何とぞ、よろしくお願い申し上げます。

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(続く)

*御礼申し上げます
 
私事ながら、昨年の暮れ、父は二度の心肺停止という絶望的な危機を脱し、奇跡的に一命を取り留め、現在、回復に向かっております。父の病に際し、ご心配、並びに、お見舞いをたまわり、まことにありがとうございました。今なお入院中ではありますが、幸いにして命を長らえましたのも、救命医療に携わられておられる方々のお蔭と、深く感謝いたしております。また、夜間、タクシー会社の電話番号を調べてくださったコンビニエンス・ストアーの店員の方、そして、父危篤にタクシーの順番を快く譲って下さった若い女性の方など、見も知らぬ方々のご親切に人の世の温かさに感じ入る日々ともなりました。この場を借りまして、皆さま方に、厚く御礼を申し上げる次第でございます。