時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

本ブログの今年のテーマも人類の運命

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。18世紀とは、国際社会が理性を重んじる啓蒙思想の影響を受け、国際平和の維持、並びに、国際法秩序の構築を目指し始めた時代であると言うことができるかもしれません。すなわち、‘現代社会’の夜明けの時代でもありました。
 
 しかしながら、チャールズ・ディケンズCharles John Huffam Dickensが、『二都物語A Tale of Two Cities』(1859年)の冒頭において、「我々は皆、天国(理想の世界)へとまっすぐに向かっていたが、我々は皆、また別の方向(地獄のような世界)にもまっすぐと向かっていたwe were all going direct to Heaven, we were all going direct theother way」と、その時代の不安感を表現したように、人類は、理性・ヒューマニティにもとづく理想の社会・世界の構築を目指して進んでいたつもりが、野蛮の支配する動物的世界へと後退していっているのではないか、という不安も感じるような時代でもあったのです。その不安の原因は、暴力主義を是認する国際組織の存在に求めることができます。
 
特に近現代においては、その中心勢力は、全人類の支配とその野蛮化・非文明化、家畜化を目指して活動を開始したイルミナティー(中心的勢力はロスチャイルド家イエズス会・サスーン家…)であったのでしょう。世界大のネットワークを擁するこの組織は急速にその勢力を伸ばし、今日、人類はなおもその脅威に晒されています。地球上に、理性的な理想の世界を築くことをその使命とし、秘密結社として世界の政治・外交・経済に大きな影響を与え、陰に陽に人類の行く先を方向付けてきたフリーメイソンもまた、徐々に、イルミナティーに侵食され、人類は、方向性を失ったのです。19世紀にあって、ディケンズは、鋭い洞察力でこの問題を見抜いていたと言えます。
 
このような不安な時代にあって、人類が進むべき道を誤らないためには、古代に遡るとされるイルミナティー思想の根源も含め、その全貌を徹底分析し、対応策を練る必要があるように思えます。イルミナティーの起源は、イルミナティーと「暴露録(黙示録)The Revelation」の問題とが結びついている理由でもあるようなのです。
 
すなわち、イルミナティー問題は、現在の世界情勢を解く重要な鍵の一つであり、イルミナティー問題がわかってまいりますと、「暴露録(黙示録)The Revelation」において、過去、現在、未来が繋がっている理由が分かってくるのではないでしょうか。

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(続く)