イルミナティーの戦争利益とは
今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。仮に、イルミナティーが利己的、かつ、狡猾な策略によって戦争を起こしてきたとしますと、過去の戦争も違った様相を呈してきます。戦争は、イルミナティーにとっては、自己肥大化の最大のチャンスであったはずなのです。
しばしば指摘されているように、戦争当事国に対して高利で戦費を融資し、後々、国家相手の債権から利益を上げようというものです。ワーテルローの戦において同盟側に”賭けた”ロスチャイルド家は、多額の利益を懐に入れましたが(勝敗の結果を事前に知っていたとも…)、敵味方を問わず、全ての戦争当事国に戦費を貸し付けるケースもあります。日露戦争で日本債を気前よく引き受けたシフも相当の利益を得たことでしょう。また、第一次世界大戦においても、ドイツは巨額な賠償金を課せられましたが、賠償金取り立てを後押ししたのは、連合国側諸国に戦費などを融資したモルガン等の在米国のユダヤ系の金融機関でした。
金融自体は、経済の維持・発展において有益でありますが、成長産業や採算性の確実視された事業に対して行われることによって、はじめて意味をなすものです。ところが、アニメ映画・『ミニオンズMinions』の第二作目の「怪盗グル―の月泥棒Despicable Me」に登場する「悪党銀行Bank of the Evil」のように、資金回収の困難な事業に投資する銀行もあり、実現不可能な野望を持つ借り手が、資金調達と返済のために悪事(大泥棒)を繰り返すというパターンもあり得るのです(悪党銀行は、月を泥棒するという怪盗グル―の事業計画に投資)。映画は、時にして、現代社会が抱えている問題を題材につくられている場合があります。中国の抱える巨額の対外債務には、注意が必要かもしれません。
もちろん、人類史にあっては、純粋に政治的な目的による戦争はありますが、特に近現代史において発生した数々の戦争の本質的目的については、再検証を加える必要がありそうです。
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(続く)