時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イルミナティーによる‘デジタル専制政治’という悪魔の支配

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。本年のダボス会議で、石器時代から現代に至るまでの人類史を俯瞰する『サピエンス全史』の著者であるイスラエル歴史学者・ユヴァル・ノア・ハラリ氏の講演が注目を集めたそうです。
 
  ハラリ氏は、その講演で‘人間の頭脳を凌ぐAIの登場により、AIと情報を独占した極少数のエリートによって世界が支配される近未来’について言及し、「デジタル専制政治」が出現する可能性が高いと主張したそうです。ハラリ氏がイルミナティーのメンバーであるのか否かはわかりませんが、“ハラリ氏の言う近未来の「デジタル専制政治」”とは、以下の点から、まさにイルミナティーの目指す世界であると推測することができます。
 
1)イルミナティーが世界情勢に大きな影響を与えることができた理由は、情報統制の徹底にある。各国政府の中枢部やマスコミにそのメンバーを送り込み、国家の命運にかかわるような重要な情報を国民には何も知らせないようにすることで、イルミナティーは、内政・外交・戦争にわたるまで、イルミナティーに都合のよい政策を各国に採らせてきた。すなわち、イルミナティーは、情報統制と偽情報の流布を駆使して世界各国の国民たちを騙すことで、その権力を維持してきており、“ハラリ氏の言う近未来の「デジタル専制政治」”における政府による情報の独占は、その究極の姿である。
 
2)チェス、将棋、囲碁においてAIが発展していることに示されるように、AIは、軍事戦略部門において、その威力を発揮する。従って、「AI型の思考回路」による政治とは、戦略的に“如何にして相手を追い詰めるのか”に重点が置かれた政治であると言うことができる。すなわち、“ハラリ氏の言う近未来の「デジタル専制政治」”とは、‘如何にして国民を追い詰めるのか’に力点が置かれた政治ということになる。国民には、自由も、生存権も、所有権もない、まさに悪魔による恐怖政治ということになる。イルミナティーは、国際組織であることから、全世界の人類を如何にして追い詰めるのか、という段階にまで至る計画をイルミナティーは立案しているのかもしれない。このことは、ハラリ氏が軍事史を専門としていることによっても窺うことができる。
 
3)Wikipedia(日本語版)によるとハラリ氏は、「ヴィーガン(乳製品等も摂らない完全な菜食主義者)でもあり、動物(とりわけ家畜)の置かれている深刻な状況に対しても見解を述べている。2015年、英国ガーディアン紙に寄稿した記事『工業型農業は歴史上最悪の犯罪のひとつである』において「工業的に飼育されている動物たちの運命は(中略)我々の時代における最も逼迫した倫理上の問題のひとつである」と述べている」そうであり、動物福祉主義者である。人間と動物を区別しないという点において、イルミナティーの人類の非文明化・動物化と方向性を同じくしている。
 
4)ハラリ氏は同性愛者であることから、アンチ・キリスト教者であると推測することができる。この点もイルミナティーのアンチ・キリスト教という立場と一致する。
 
5)“ハラリ氏の言う近未来の「デジタル専制政治」”に近い体制は、現在、共産党中国において成立しつつある。ハラリ氏は、National Library of China best book of the year awardという中国共産党政権の賞を受賞している。また、氏の著書『サピエンス全史』は、中国共産党政権と近い関係にあるとされるフェースブックのザッカー・バーグ氏の宣伝によってベストセラーとなっている(ザッカ―バーグ氏の妻は中国系米国人)。イルミナティーと中国共産党政権との近い関係は、“ハラリ氏の言う近未来の「デジタル専制政治」”が、中国共産党独裁体制のような専制政治が、イルミナティーの目指す政治であることを示唆する。
 
これらの点から、“ハラリ氏の言う近未来の「デジタル専制政治」”とは、イルミナティーの目指す世界に他ならないと言うことができるのです。どうやら、イルミナティーは、動物の家畜化には反対し、人間の家畜化には賛成しているようです。イルミナティーが、悪魔の化身と称される理由は、まさにこの点にあるのでしょう。本問題については、昨日、倉西雅子もブログ『万国時事周覧』で扱っておりますので、ぜひ、ご一読ください。

 
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(続く)