時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

トルーマンとマッカーサーはなぜ対立したのか

  今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。『日本国憲法』制定問題を考えるにあたり、GHQと日本国政府内の双方において、イルミナティー対反イルミナティーの対立があった可能性が高い点、そして、当時の日本の軍事力は「イルミナティーの軍隊」という性格を帯びていた、すなわち、戦前の日本軍は‘日本国の軍隊’、‘天皇の軍隊’、‘イルミナティーの軍隊’という3重の側面を持っていた点が、重要であることを指摘いたしました。
 
これらの2点に加えまして、当時の米国大統領であったハリー・トルーマンHarry S. Trumanと、連合国総司令官であって実質的に日本の統治者ともなっていたダグラス・マッカーサーDouglas MacArthur1880126 - 196445日)の両者が、フリーメイソンのメンバーでありながらも確執があった点も重要です。フリーメイソンが「黒いユダヤ人」の国際組織であるイルミナティーによって乗っ取られていたことは、本ブログにて再三にわたり指摘しておりますが、トルーマンマッカーサーが、日本統治をめぐってイルミナティーの代理人として一致団結して活動していたのかと言えば、マッカーサートルーマンによって解任されたことに示されますように、そうではなかったようなのです。では、両者には、なぜ意見の相違があったのでしょうか。
 
同じイルミナティーのメンバーであっても、ユダヤ人、恐らくは「黒いユダヤ人」であったトルーマンには、ロスチャイルド家イエズス会との結びつきが強いという特徴があります。しかし、スコットランドに出自を持つマッカーサーは、テンプル騎士団の流れとしてのフリーメイソンのメンバーであったと推測することができます。本年3月8日付本ブログで扱いましたように、Wikipedia(日本語版)によりますと「マッカーサーキリスト教聖公会の熱心な信徒であり、キリスト教は「アメリカの家庭の最も高度な教養と徳を反映するもの」であり、「極東においてはまだ弱いキリスト教を強化できれば、何億という文明の遅れた人々が、人間の尊厳、人生の目的という新しい考えを身に付け、強い精神力を持つようになる」と考えており、日本占領は「アジアの人々にキリスト教を広めるのに、キリスト生誕以来の、比類ない機会」と映り、アメリカ議会に「日本国民を改宗させ、太平洋の平和のための強力な防波堤にする」と報告している」そうです。すなわち、マッカーサーは、フリーメイソンイルミナティーに乗っ取られていたがゆえにイルミナティーのメンバーとなっていながらも、キリスト教精神に基礎を置くフリーメイソンの伝統をも引き継いでいたと考えることができるのです。
 

このことから、トルーマンは反キリスト教マッカーサーは親キリスト教ということになり、日本統治をめぐる両者の見解は対立していたと推測することができるのです。換言いたしますと、トルーマンはGHQ内の親イルミナティー勢力に近く、マッカーサーは反イルミナティー勢力に近かったことになり、日本国憲法制定問題にも影響を与えていたと考えることができるのです。

 

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(続く)